ついに来た!自動車業界におけるIoT活用事例20選!

自動車IoT

従来ならば、パソコン等のIT機器にしか繋がれなかったインターネットが新たな居場所を得ています。例えば、冷蔵庫や住宅といったモノ(Things)への搭載、つまりIoT(Internet of Things)として活用されることで、私たちの生活には新たな変化が起き始めました。今回は現代の代表的な移動手段である自動車のIoTについて取り上げます。現時点で運転の自動化の開発が進む中、今活用されているIoTアイテム20選をご紹介します。

突然の自動車事故でもすぐさま連絡!緊急通報サービス「HELPNET」

HELPNET

http://www.helpnet.co.jp/car/index.html#model
https://www.rbbtoday.com/article/2016/11/04/146658.html

昨年の9月時点で80万人以上の人が利用しているケータイ、対応カーナビから利用できる緊急通報サービス「HELPNET」。搭載した自動車が事故発生時にエアバックが作動すると、自動的にオペレーションセンターに通報してくれます。事故で気絶してしまった際にも自動通話機能によって、GPSで得る正確な位置情報や車両情報などが、消防や警察の所轄窓口へダイレクトに接続されます。搭載者以外における第三者の緊急事態への対処や車両トラブルへの救援要請も可能です。

事故を未然に防ぐため!ドライバーの安全運転を指導する「スマイリングロード」

スマイリングロード

http://www.sjnk.jp/hinsurance/smilingroad/pc/

保険会社の損保ジャパン日本興亜が提供している「スマイリングロード」は、通信機能を搭載したドライブレコーダーによって、ドライバーの安全運転を管理するサービスです。走行距離や速度、急ブレーキ回数などのデータをもとに、ドライバーもしくは企業に安全運転診断等のフィードバックを送ってくれます。好成績を出せば、マイルが貯まり、素敵なプレゼントもゲットできるようです。

後付可能!安定した運転を診断・支援、さらには事故対応まで行う「Intelligent Pilot」

Intelligent Pilot

http://www.tokiomarine-nichido.co.jp/company/release/pdf/161125_01.pdf

東京海上日動火災保険が提案する保険「ドライブエージェントパーソナル」で用いられるのが、「Intelligent Pilot」です。こちらは、NTTドコモのLTE回線に接続ができるため、アップデートやデータ通信での音声通話を快適な状態で行うことができます。内蔵している広角カメラで撮影した画像を、独自技術で解析し自己処理で活用することが可能です。また「事故リスク予測プラットフォーム」を用いて危険地点を予測し、近づくと音声メッセージを使いリアルタイムで注意。自動車の運転状況を把握し診断することも可能です。

車の運転を安全に効率よくできる!さらにはエコな運転まで教えてくれる「MIMAMORI」

MIMAMORI

http://www.isuzu.co.jp/cv/cost/mimamori/function/index.html

ネット経由で安全運転を支援する「MIMAMORI」は、得られた位置情報を地図上に表示することでドライバーの動態を管理できるようになっています。スピードの出しすぎや事故多発地点について音声で警告してくれる等の安全運転の支援だけでなく、省燃費運転の定着を促進する「エコドライブモニター」といった機能も利用できます。しかも、こうした運転データをレポートとして残してくれるサービスもあるため運転能力のチェックも行えるでしょう。

1プッシュでスタッフが駆けつける!緊急時のサービス要請ができる「つながるボタン」

つながるボタン

https://jp.access-company.com/news_event/archives/2016/161128/

2017年7月のセゾン自動車保険の新サービス開始とともに配布されるのが「つながるボタン」。たった1プッシュで事故などの緊急事態への対処が行われる優れものです。なおスマホに連携アプリの「つながるアプリ」をダウンロードしておくと、自動的に起動するアプリがドライブレポートを蓄積していきます。その結果は「運動診断」として、「運転スコア」「走行マップ」「危険挙動」「エコドライブ」という項目に分けて、点数化される予定です。

走行量の少ないドライバーも損しない!米国会社の自動車保険「Metromile」

Metromile

http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/1611/16/news034.html
https://www.metromile.com/

アメリカの一般的な自動車保険は、走行距離の少ないドライバーには不利な仕組みになっており、約65%の人が払いすぎになっているのだそうです。それを解決しようと従量制の自動車保険の仕組みを採用したのが「Metromile」。ドライバーの走行距離を報告する携帯無線付のGPSテレマティック装置を用いて、正確な走行距離を計測することで実現できています。

楽しく安全にドライブしよう!自分の運転スキルを気軽に管理できる「YouDrive」

YouDrive

http://www.axa-direct.co.jp/telematics/about/index.html
https://www.axa-direct.co.jp/company/official_info/pr/2016/160120.html

保険会社のアクサダイレクトが手がけた「YouDrive」は、スマホアプリと車載機器を連携して利用できるアイテムです。アクセルやブレーキの操作などの運転特性を見直せるほか、安全運転診断もできるため、これまでの自分の運転スキルの改善点の見直しや成長の度合いを簡単に見て取れます。地図上で苦手な地点もしっかりチェックできるので、慎重な運転を心がけやすくなるかもしれません。

車の安全をより確実に!車同士、もしくは車と道路の通信を行う「ITS Connect」

ITS Connect

http://toyota.jp/technology/safety/itsconnect/

車での事故をより確実に防ぐアイテムとして有用なのが、トヨタの開発した「ITS Connect」です。ITS専用の周波数で道路と車(DSSS:Driving Safety Support Systems)及び車と車(CVSS:Connected Vehicles Support Systems)の間で通信を行うことで、死角から現れる人や車との衝突が避けられるようになっています。また運転に集中できずにいる際に、赤信号を無視しないようにブザーで警告してくれるほか、信号待ちの準備なども手伝ってくれます。

自動車運転状況を日々管理!確実な安全確保や作業の効率化も可能にする「DriveOps」

DriveOps

https://www.smartdrive.co.jp/enterprise
http://blog.postco.jp/archives/14142

PCから所有する全車両と全ドライバーのGPS走行データや移動ルートの管理ができる「DriveOps」。安全運転をスコアリングすることで点数評価ができるほか、整備スケジュールの管理やドライバーの勤怠・経費管理まで可能です。なお既存のスマホを使うため月額通信料などは発生せず、車に搭載するデバイスのみの費用で済みます。「DriveOps」は法人向けですが、個人向けならば「DriveOn」が利用できます。

会社の車を簡単に管理可能!IoT Platformサービス「Vehicle maneger」

Vehicle maneger

http://www.ntt.com/business/services/iot/iot/iot.html

日本の大手電気通信業者であるNTT Communicationsが開発した「Vehicle maneger」は、会社の営業車などを管理できる小型車載器を用いたサービスです。車両の位置や安全運転か否か等を確認できるため、コスト削減可能というメリットがあります。ほかにも運行日報を自動的に作成してくれるシステムがついているのも魅力でしょう。設置時間はたったの約10秒ででき、取付業者などの手配も必要なく、会社の管理業務を減らしてくれます。

交通状況を把握!もっと効率的な運送を行えるシステム「商用車プローブデータサービス」

商用車プローブデータサービス

http://www.fujitsu.com/jp/group/ftrd/services/commercial-vehicle/probe/

大手企業・富士通が開発した「商用車プローブデータサービス」では、商用車の詳細な走行挙動が把握できるデータ提供を行っています。2012年から商用貨物車に搭載されたデジタルタコグラフから継続的に集められてきたデータを元として、速度や位置、時刻など走行の情報を収集。道路整備などによる変化も把握して、渋滞や急ブレーキが発生した箇所の挙動の分析をし、より安全な道路保全への貢献がされているのです。自治体やインフラ整備に役立つアイテムでしょう。

車の使い方が変わる!あらゆるナビゲート機能をもつ「T-Connect」

T-Connect

http://tconnect.jp/about/
https://www.webcartop.jp/toyota-tconnect-2014

トヨタが開発した「T-Connect」とは、より快適なドライブを実現するナビです。エージェントと呼ばれている音声案内サービスの「用件をどうぞ」という言葉に応えて、目的地へのルートや近くにあるオススメの店などを聞けば、すぐさま探し出してくれます。サーバーにデータを蓄積し分析していくので、使えば使うほどに学習し、より賢い提案をしてくれるようになります。車搭載用のナビだけでなく、スマホ向けのサービスも行われているので、好みに合わせて利用できます。

次世代車のために!基盤となるプラットフォームソフトウェア「Next CGW」

Next CGW

http://www.toshiba.co.jp/cl/news/news20161025.htm
http://clicccar.com/2016/11/09/414953

東芝が開発した「Next CGW」は、建設機械を含めた幅広い移動体通信全体に対応する車載可能な通信制御ソフトウェア・プラットフォームです。次世代の自動車がよりスムーズに連携し、機能するような基盤を作り出しています。特長として、通信状態を監視し続け通信経路の選択・自動切り換えもできる機能をもっています。通信が切断されてもサービスは受け続けることが可能なのも魅力の1つでしょう。

Tesla Motersが開発!自動運転機能を搭載できる電気自動車「MODEL S」「MODEL X」

「MODEL S」「MODEL X」

https://www.tesla.com/jp/autopilot
http://wired.jp/2017/02/22/teslas-new-autopilot/

「MODEL S」「MODEL X」とは、アメリカの自動車会社Tesla Motersが開発した「オートパイロット」機能が搭載可能な自動車です。発表当時は開発段階で半自動運転機能のみ利用可能と推測されていましたが、今年はついに利用できるばかりか、完全自動運転機能へと変更される予定です。最先端のセンサー能力のほか、前世代の40倍の処理能力を用いて、交通状況に応じたスピード調節、車線の自動的変更などの機能もついてくるとされています。

声をかけるだけ!手軽に遠隔でコントロールができる「Volvo on Call」

Volvo on Call

http://jp.autoblog.com/2015/06/02/volvo-on-call-apple-watch-official/
http://www.volvocars.com/intl/own/connectivity/volvo-on-call

北欧スウェーデンの自動車メーカー・ボルボが開発した「Volvi on Call」。このボルボ車専用のアプリを使えば、車載されたシステムを介して、車から離れた位置にいてもエアコン調節やエンジンの起動ができます。また事故の際にも自動的にオペレーターに接続してくれ、盗難されたとしてもGPSで早期発見ができる優れものです。アップルウォッチならば、ドアの開閉の操作も遠隔で対応できます。

スマホで駐車ができるかも!遠隔操作でのパーキングにする開発「リモートパーキングシステム」

リモートパーキングシステム

http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2016/12/1222a.html

駐車をするのは何かとストレスも溜まるし歳をとると大変。そんな方が求めていたであろう「遠隔操作での駐車」を可能にするシステムが「リモートパーキング」でしょう。車は無人の状態で、縦列・並列などの駐車スタイルに合わせて、スマホで簡単に車を停めることができます。自動駐車も可能となっており、その際の安全確認も画面で行うことができます。また歩行者や障害物をセンサーで感知できるので、車両が自動で停止する機能もあります。実用段階になるのはすぐのことかもしれません。

降りた後はお任せ!駐車場の構図を認識して駐車する「Remote Valet Parking Assistant」

Remote Valet Parking Assistant

http://www.bmwblog.com/tag/remote-valet-parking-assistant/
http://jp.autoblog.com/2014/12/18/bmw-self-parking-car-ces/

BMWが開発した「Remote Valet Parking Assistant」ならば、駐車場でハンドル握る必要はありません。駐車場内の空きスペースを把握して、自動運転で向かってくれるのです。さらには駐車も、車から降りて、連携しているスマートウォッチで駐車用アプリをタッチするだけで完了。全て自動で衝突回避能力をもって行うため、ヒヤヒヤする必要はありません。なお現段階では駐車場のデジタル化を行うことで駐車ができるシステムとなっています。

駐車場をスイスイ出入り可能!車両認識サービス「CaoThrough」

CaoThrough

http://www.cec-ltd.co.jp/solutions/caothrough

出入りに手間のかかる駐車場を一新させるIoTサービスとして「CaoThrough」が挙げられます。車両に搭載されている識別機能に反応する専用システムを用いることで、車両別の駐車時間や入退状況の管理等ができるようになっています。「CaoThrough」を利用している施設同士での情報共有も可能なため、犯罪処理の速度等も高めることができるでしょう。耐震設計もなされており、停電時は自家発電システムで運用を続けられます。

車のネット環境を快適かつ安全にする「Symantec Anomaly Detection for Automotive」

Symantec Anomaly Detection for Automotive

http://ascii.jp/elem/000/001/201/1201583/
https://www.symantec.com/ja/jp/anomaly-detection-for-automotive/

自動運転の車の開発が着々と進められていく中で懸念されているのが、自動車に関する通信の安全でしょう。シマンテックが開発した「Symantec Anomaly Detection for Automotive」は、そうした問題を正確に把握できます。このソフトウェアは、正常状態が何かを学習したうえで、異常を検知するとサイバー攻撃なのかを分析し確実なデータをとることができるのです。そもそも分析機能の部分が車両に搭載される形のため、高いセキュリティでの維持が可能となっています。

車の状況をレポート!F1マシンに使われている「IoT for Automotive」

IoT for Automotive

https://www-03.ibm.com/press/jp/ja/pressrelease/49190.wss
https://www.ibm.com/internet-of-things/jp-ja/iot-solutions/iot-automotive/

ソフトウェア開発では有名なIBMが開発した「IoT for Automotive」とは、IBMが開発した主要な機能が3つも含まれた分析ソフトウェアです。現在の段階では、日本の自動車会社のホンダがF1マシンのデータ解析のために採用しています。F1マシンが走っている最中の状況を160ものセンサーを用いて収集、分析が可能に。結果として、パワーユニットを戦略的に準備することができるようになるなど、より進歩したレーシングに挑戦できるようになっています。

インターネットという新たなツールが、自動車という移動手段に付与されることで、自動車業界は今までとはまた異なった動きを見せています。その違いには戸惑う人もいるかもしれません。ですが、足腰の弱いご老人や共働きの家庭のお子さんの送迎が安心して簡単にできるようになるかもしれないのです。さらには憂鬱だった渋滞を賑やかに過ごす余裕が生まれたり、事故の起きない社会の実現が今まさに叶うかもしれないのです。夢見てきた豊かな未来が来ると思えば、慣れない変化も楽しみとなるでしょう。