データ改ざんリスク低減へ IBMの IoT ブロックチェーンサービス始動

IBMのIoT
北嶋 真衣
IBMがブロックチェーンを使ってIoTを行います。
IoTにはセキュリティにおける脆弱性という課題がありますが、ブロックチェーン技術で突破口にしていくとのことです。
IBMとしてIoTは1カ所に制御するサーバーやインフラを必要とせず、分散的なアプリケーションが必要とこの記事は記載してあります。
分散処理に知見があり、ロードバランサを扱ったことがあるエンジニアなどに展望があります。

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参照画像:ibm.com

IBMは、クラウド型ブロックチェーンにより、改ざんリスクの軽減に繋がるIoT分散型データ管理が可能になったと発表しました。

IoT(internet of things)における最大の課題は、絶え間なく続く大規模なDDOS攻撃やシステムの脆弱性からシステムを守るためのセキュリティです。一般的に知られている技術で、ビットコインのシステム上にあるIoTの1つがロックダウンに陥る可能性がある、とIBMは指摘しています。

IBMは、ブロックチェーン技術の浸透により、 IoT取引を正常化できると考えているのです。ビットコイン取引が、パブリックブロックチェーンで透明性と信頼性を高めた方法で、IBMは企業対象の非金銭的な特定のデバイス間の取引を、プライベートクラウド型システムとして稼働させています。

今年の初めに、IBMは「Watson IoT Platform」の提供を発表しました。また、今発表後の火曜日には、ブロックチェーンに慣れ親しんでもらうことを期待して企業向けサービスの一般公開を公表しています。
一連の発表は、IBMがIoTへの増資を決意し、Watson IoTのミュンヘン本社に2億ドルの投資したことを受けての試みです。この投資は、Watsonのコグニティブ・コンピューティング能力とIoTを融合する環境を整えるために投じたグローバルな30億ドルの投資額の一部にすぎません。IBM社は、Watson IoTソリューションとサービスの利用顧客は6,000人にものぼると発表しています。
IBMがブロックチェーン最大のターゲットとしているのは物流です。ある物を運送し、最終目標までに到着する過程を記録できます。各取引を非公開のブロックチェーンの分散型台帳に自動的に記録できる、とIBM Watson IoTのヴァイスプレジデントであるブレット・グリーンスタイン氏は自負しています。さらに、運送する物にセンサーを登用することにより、温度や振動に対する管理も台帳に記録可能です。
データが分散されているため、ブロックチェーンでは情報はセキュアな状態です。ハッキングや改ざんの可能性を高める、データを集約したレポジトリは存在しません。各データはハッシュ化され、各ブロックをチェーンの様に繋ぎ合わせる形式です。ブロック内を変更するには、それに関連するブロック全ての変更を意味するので、データの改ざんは難しくなります。
この場合ビットコインとは異なり、分散型台帳はプライベートであり、各企業がデータを保有し非公開という扱いです。しかし、関連企業はデータ入力が可能で、台帳を保有する企業がそのデータのシェアを選択できる、とグリーンスタイン氏は説明します。
例えば、アイスクリームを世界各地に運送する運送会社は、センサーを搭載して温度管理をしてアイスクリームの製造業者と情報を共有すると、運送する任務を果たしたことを双方が一目瞭然で確認できます。分散型台帳により、製造業者も運送会社が改ざんしていないことを検証できるため信頼性が高まりました。
似たようなケースでは、あるコンテナが船から貨物列車やトラックに運送された場合、IoTのデバイスにより自動的にその過程が台帳に記録されます。
IBMはWatson IoTプラットフォームでブロックチェーンを管理しています。多くの場合、IBMはアプリケーションでサービスの融合化をし、各企業にサービスの一環としてブロックチェーン管理の支援を率先して行っています。
ブロックチェーンのサービス自体が、一般的に使用されるのはまだこれからです。IBMの顧客である電力会社、石油やガス会社、物流を自動化しようとしている大都市などは既にプロックチェーンのサービスを早い段階から利用している、とグリーンスタイン氏は述べています。

ステッフェン・ローソン記述、InfoWorld掲載 (2016年10月4日)

※本記事は以下の内容を翻訳・引用しています。
http://www.infoworld.com/article/3127072/internet-of-things/ibms-iot-blockchain-service-gets-ready-to-set-sail.html